文化祭の思い出
高校生活最後の文化祭で、私たちのクラスはなにかお揃いで身につけられる物をつけたいとの話がでたのでせっかくならTシャツとオリジナルタオルを作る事に決めました。デザインや予算、文化祭までの納期など考えることは山ほど!更に唐揚げ屋さんをやる予定だったのでそっちも同時進行で進めるのはそれはそれは大変でしたが、それもまた文化祭の醍醐味だなと、とても楽しく充実した日々でした。とりあえずどんなデザインにするかを決めないと作れなかったのでデザイン担当を決めることに。中学生の頃美術部に所属していたお友達が立候補してくれてクラス全員の似顔絵や、3年B組唐揚げ屋の文字を大きくあしらったロゴと、ちょっとふざけた担任の先生の顔を組み合わせたポップなデザインを描いてもらい、それが想像以上に上手に出来ていてクラス皆も満場一致で決まりました。タオルの色は5種類から選べたのでクラスカラーの黄色に決まり、Tシャツは白地にと考えていたけど、ご飯屋さんだと汚れそうという意見が多かったので結局ネイビーに変更になりました。ロゴは黄色のインクにしたので、とても目立つデザインで自分達で作った出来とは思えないくらいクオリティがかなり高かったです。制作は業者に依頼する形で、ネットで調べたり歴代の注文している店舗と比較して結局直接店員がいるお店に頼むことにしました。予算が思ったより高かったので2つは無理かなって話も出たのですがなんと先生がせっかくだからと少し出して頂けることになりオリジナルタオルとオリジナルTシャツの2つともスムーズに注文する事が出来ました。後日出来上がった連絡を貰いお店に取りに行った時間が夕方でしたので次の日に教室まで持って行きました。私も皆と一緒に中を確認したかったので、納品されたタオルとTシャツを教室で開けた時のことを今でもよく覚えています。段ボール箱を開けた瞬間、みんな「おおー!」って大喜びで皆に配り授業前に全員で着替えてタオルを首にかけて写真を撮り合ったりしました。文化祭当日は、そのタオルを首にかけて活動し他のクラスの子が羨ましそうに見てくるのが何処か誇らしかったです。出し物の唐揚げ屋さんも無事に盛況で、汗を拭いたり、宣伝で振ったり、いろんな場面でタオルが大活躍。やっぱり頼んで正解だったなぁと皆で話していて来場してくれた他校の友達や先生達、親からもいいデザインだねぇと声をかけられてとてもうれしかったので頑張ってやって良かったなといい思い出になりました。文化祭が終わった後も、そのタオルとTシャツは家で使い続けています。色あせてちょっとヨレヨレになってはいるけれど、見るたびに文化祭準備の忙しさや、笑い声の絶えなかった教室、そして本番の達成感を思い出してまたあの頃に戻れたらなぁととても私の中で宝物になっています。オリジナルタオルを作るというアイデアは、クラス全体をひとつにしてくれたきっかけになりました。